弊串(へいぐし)
今回のリフォームは、
親御さんが建てた家をお子さんが引き継いで住むための大規模改修(フルリフォーム)です。
現場で2階の天井を壊すと小屋束に括られた傷んだ弊串(へいぐし)が現れました。
「あれも外して捨てますか?」と屋根裏を指差す若手の解体屋さん。
『えっ?ダメだよ、あれ捨てたら。弊串だよ。知らない?』
「へっ?へいぐし?何すか、それ」
『解体屋さんだし、若いから知らないか』
弊串とは、無事に棟上げが終わったことに感謝し、無事に建物が完成することを祈願する上棟式の際の象徴として使います。
建物の役目が終わるまで家内安全、魔除けを願い飾るお守りとして施主様と施工会社の名前や建築年を書いて屋根裏に納めます。
引き続きこの家を見守っていただくべく残しました。