新品同様とは言えませんが(小平市)
『最近、玄関ドアの取手の調子が悪いのよ。交換できるかしら』
とお客様から依頼がありました。
訪問してみると確かに取手の調子が悪く、
それに扉の塗装が剥がれているのが気になりました。
「少し加工すれば交換できますよ。外した後の傷を隠すプレートもセットになっています」
『あら、そう。大がかりにならなくて良かったわ』
「ちょっと気になったんですが塗装も結構傷んでいますよね」
『それも相談しようと思ってたの。キレイになるかしら』
「剥離塗装なら木目も活かせます。新品同様とは言えませんがキレイになりますよ。」
▼剥離前
▼剥離、水洗い後
このように提案すると喜んでいただき、早速工事となりました。
▼完成
剥離塗装とは…
剥離剤を塗り、柔らかくなった塗料をそぎ取った後、薬品で木に染みた汚れを落として水洗。ここまでの作業で表面が毛羽立つので紙ヤスリでなめらかに仕上げてから塗装します。
剥離剤や薬品を使いすぎると木材を傷めてしまうから、職人さんの経験といい加減が必要な作業です。
このひと手間が「技術」なんです。
キレイにするために、塗装してしまうなら簡単。
でも、もともと良い品質の木製のドアの味を殺してしまっていいのか?
やっぱりそれでは、もったいない!
そこで、
その良さを引き出しながらキレイにする方法をご提案させていただきました。
塗装が終わってから戸手を交換して作業は4日間で終了。
「おぉ! こんなにキレイになるんだ」
お客様も驚くほど、見違えるキレイさになりました。